そばの里 in 十勝新得町

蕎麦

「アベック丼」は天丼、豚丼、冷かしわ、冷たぬき、冷山菜、冷納豆から2品を選ぶ。

港を行き来する船のように、
客が途切れることなく訪れる店に

 創業は大正11年頃。現在の店主・今井崇敬さん(60)の祖父・兼蔵さんがそばも提供する飲食店として町内に開業した。当時の新得町は明治40年に開通した「狩勝線」の保線区として栄え、人口は1万人を超え、多くの飲食店が軒を連ねていた。兼蔵さんの他界後は、祖母・ミヱさんと、母・信子さんが二人で店を切り盛りし、大晦日には町内の得意先に無料でそばを配達。幼き今井さんも母と一緒に町内を巡った思い出がある。「祖母と母が一年中忙しく働いている姿を見てきたので、子供の頃から自分がこの店を早く継ぎたい、と思っていました」。大学卒業後の1981年、現在地に店舗を新装し開店した。

 創業時の屋号は「港家(みなとや)食堂」。兼蔵さんと親しかった当時の新得警察署長が「港を行き来する船のように、客が途切れることなく訪れる店に」との願いを込めて命名した。「先祖の気持ちを背負っている」との思いを強く胸に刻む今井さんは、屋号を平仮名に変更はしたが、三代目として「港家のそば」を忠実に再現し、そば切り包丁は兼蔵さんが使用したものを受け継いでいる。

 「アベック丼」は、帯広市内の食器店でひょうたん型の特徴的な器に出合った今井さんが「そばと丼物を同時に味わえる商品を」と考案。店一番の人気メニューになった。「歴史を重んじながら、少しだけオリジナリティを加えてみました」と笑顔で語る今井さん。現在は新得手打ちそば普及連絡会の会長も務め、新得町のそば文化を牽引している。

今井崇敬さん

そば処 みなとや
住所 新得町2条北1丁目1 MAP
電話 0156-64-5745 TEL
営業 11時~15時
(そばが無くなり次第終了)
定休 日曜日
席数 27(2階に座敷もあり)
駐車 8台

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