新得そばの館は、1974年に町内に設立した製粉・麺類製造販売の新得物産が運営するそばレストラン。周辺の国道38号沿い約1.5キロの「ソバロード」では、7月下旬から8月中旬にキタワセや牡丹種の花が見頃になる。
同店で提供されるそばは、自社農園である新得物産サホロ農園で栽培され、2015年度全国そば優良生産表彰(日本蕎麦協会主催)で、最高位の農林水産大臣賞に選ばれた。同園の清水輝男社長(67)は「第22回日本そば博覧会(そば博)in十勝新得町」の実行委員長も務め、新得そばの品質や知名度向上の大役を担っている。
新得そばの館の鈴木利光支配人(61)は、町内のくったり温泉レイク・インや十勝サホロリゾートの和食料理長などを歴任後、同館へ。最も古い品種である香り高い「牡丹そば」にこだわり、出汁には鰹節3種や日高昆布のほか新得産の乾燥シイタケを使用している。
おすすめは「新得地鶏南ばんせいろ」。鈴木さんは「自社農園のそばと名産の椎茸や新得地鶏。まさに新得の味です」と太鼓判を打つ。
同館には手打ちそばの初心者向け体験道場も併設。専門講師が基本を丁寧に指導し、所要時間は約1時間。体験では1人500g(約5人前)を手打ちし、1人前は試食、残りは土産として持ち帰ることができる。